国際共同教育・研究
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ノルウェーとの共同プログラム(ExcelAQUA)
Norway-Japan Partnership for Excellent Education and Research in Aquaculture
本プログラムは、養殖業主体のノルウェーと増殖業(ふ化放流)主体の日本の研究者が共同研究・教育体制を構築して、持続可能なサケマス増養殖業の実現を主に生物学の視点・手法で目指します。
近年、世界的な水産物の需要の高まりから養殖による生産が急増しています。ノルウェーは世界最大のサケマス養殖生産国(年間約130万トン)であり、国家戦略として2050年までに500万トン生産を目標としています。しかし、高密度飼育によるストレスや寄生虫(サケジラミ)羅患による減耗が問題となっています。さらに、養殖魚の逃亡による野生個体群への悪影響が懸念されています。日本では、サケ生産はふ化放流事業(増殖)に依存していますが、近年回帰数の激減が問題となっています。そのため、より高機能な放流種苗の作出と近年の環境変動に対応した飼育・放流方法の開発が望まれています。また、国内消費に占める輸入養殖サケの割合が高い(約60%)ため、増殖に加えて養殖による生産増大にも期待が高まっており、地域の環境・状況に即した飼育法・システム構築が望まれています。サケマス類を持続的に生産・利用するには増殖業、養殖業および資源保全のバランスを取ることが必須です。しかし、これは複合的かつ世界的な問題であるため、国際共同研究のもとで解決を図ることが望まれます。本研究では、ノルウェーのベルゲン大学と北海道大学が窓口となり、国内外の魚類生理学がコンソーシアムを形成し、それを核にしてシステム工学などを取り入れた幅広い視点から問題解決を目指すものです。
主な活動
サマーコース(下とリンクを参照)
学生交換を通じた共同研究
インターンシップ
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INTPART, Research Council of Norway(代表者:Ivar Rønnestad)
日本側参画機関・研究者
北海道大学水産科学研究院・清水宗敬
宮城教育大学教育学部・棟方有宗
東京大学大気海洋研究所・兵藤 晋・竹井祥郎
東京海洋大学グローバル教育研究推進機構・小松俊明
聖マリアンナ医科大学医学部・廣井準也
名古屋大学農学生命研究科・山本直之
水産総合研究センター増養殖研究所・村下幸司
宮崎大学農学部・内田勝久・宮西 弘
ノルウェー側参画機関・研究者
ベルゲン大学生物科学科・Ivar Rønnestad
ベルゲン大学生物科学科・Tom Ole Nilsen
ベルゲン大学生物科学科・Ana Gomes
ノース研究所環境部門・Lars O Ebbesson
ベルゲン大学・BioCEED・Seth Thompson(ミネソタ大学)
ベルゲン大学・Sehoya Cotner(ミネソタ大学)